どせいさんの かくればしょで ごじます。 ぽえーん。



         はじめての人は鍋底についての注意書きをかならず読んでほしいです。 どせいさんに ついてはこれをよむです。

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メモ帳などに保存することを
おすすめするです。しんちょうに。
うったり かったり。



はしごごっこです。あきないのです。
 ここから買ってもらうと
 僕に小銭が入るです。
 そうです。
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 兄弟篇についてご存知ない方はまとめページからご覧下さい
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・僕自身へのメモ的なものなので期待しないで下さい
・何気なく新しいことも書き込んでおくですのだ
・折に触れ追記していく予定です
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 兄弟篇についてご存知ない方はまとめページからご覧下さい
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・春の午後
 河川敷のグラウンドでは、巡査の所属する草野球チーム『ジュンサーズ』が久々の試合。
 新調したユニフォームも清々しい(胸のロゴはJunsers:アトランタブレーブス風)
 警察学校時代の同期に「とにかく何かしょーな!サミシイやんけ!」と強引に結成したチームである。現在では先輩後輩入り乱れ練習量もバラバラ、いわばグダグダのチームではあるものの、巡査にとってはかけがえのない時間。

・それ故に野球の経験もないくせに投手を引き受けてしまって、へっぽこ球を痛打される日々ではあったが、今日に向けて猛練習を積んできた…らしい。
 観戦の誘いを忙しいから、と一蹴しようとし、電話口で「お前トモダチやろ!トモダチちゃうんか!お前は俺のトモダチちゃうんか!」と泣かれてしまったモノは、一応階段に腰掛けてはいるものの、非常に居心地が悪そうだ。
 黒いスーツにアブがまとわりついて仕方ないので、上着だけは脱いだ。それでも白いシャツ黒いネクタイが陽光と芝生に浮く浮く

・ピクニックシートの観戦席にはメンバーの家族の他、弟が陣取ってはしゃいでいる。こういう行事を愛しているし、何より野球を間近で見るのは初めてだ。
 隣に座る兄は片足だけ投げ出している。踝にペットボトルが立てかけてある。

・相手チームは近隣大学の夜間部の野球同好会。グダグダにとっては強豪である。
 「しゃ、しまってこーぜ!」
 マウンドでいきなりカんだ巡査に、モノは俯いた。

・開始早々ヒットヒット四球四球(以下略)で、たちまちの内に6失点。
 土手の上を通り掛かった赤い顔の不動産屋、ここぞとばかりにヤジるヤジる「なーんばしょっとかーへこたれんの早かねー」
 しかしリリーフ要員はない。両手に野菜を下げて帰ってきた庄司が驚くことにはジュンサーズは9人きっちりしか居ないようだ…

・そして予想される出来事がきっちりと発生。練習不足の面子の肉離れだ
 「あかんあかんこんなんで負けられへん!誰か!代打!お客様の中に代打の出来る方はおられませんか!」
 ふと庄司と目が合い
 「その筋肉!俺に貸して下さい!」
 「筋肉は貸せないですよ!それにオレ野球やったことないし!それにオレ目が…」
 「なーんのえずがりようとや!めくらめっぽうに振ったらよかったい男でっしょうもん」

・かくして咄嗟にヘルメットかぶせられバットの握りも定かでないまま打席に入り、とりあえず振ってみたら筋力だけで外野を越えた。
 弟大はしゃぎ。庄司二塁ベース上で瞳孔開く。「すごかすごか!中西のごとぁる!」

・しかし三塁に滑り込んだ別の面子が肉離れ「どんだけ練習不足ですか先輩!」巡査の声は悲鳴に近い「誰か!代走!誰でもええから!」
 弟と目が合い、一瞬静止する巡査。しかし弟キラキラした目で見つめ返す。
 「は…走れれます?」カミながら
 兄を見る弟。兄、ベースを指差す「見ててわかったやろ?あの白いのんを踏んどいて、球が飛んだらあすこへ走ったらええの」「わかった!」
 ノリノリの弟に巡査は不安そうだが、幸いツーアウトなのでとにかく走ってくれば良いわけで…

・続く打者の打球が一二塁間を抜けた。
 その瞬間、弟はパーカーのフードをなびかせて疾走した。見ている誰もが驚く程美しいフォームでホームに滑り込んでくる。
 そして兄を振り返って「これでええの?」という顔。続いて帰ってきた庄司、思わず腰から抱き上げて歓喜。兄も大拍手。不動産屋も丸めた新聞紙がクタクタになるまで膝を叩く。思わず腰を浮かせていたことに気付き、静かに座り直すモノ。いつの間にか居たボケナス大爆笑。

・そして攻撃が終了した時、巡査は愕然とし、しかし決心した
 「守備に、ついてもらえませんかね」
 「えー?!」「やる!おれやりたい!」
 庄司は「放って来る球取ってくれたらいいですから」「重要なポジションじゃないんすかここ?!」一塁へ
 弟は兄のレクチャーを受けレフトへ

・だがライトが自分の足につまずいて転倒し盛大に鼻血を出すに至り、流石の巡査も諦めようとした
 が、弟がしごく当たり前のように「ひろし!ひろし!あすこ入って!」
 怯えた様子の博はグラブを受け取り、鼻血の跡にちょっと震えたりした

・その後打撃投手の如くバカスカ打たれる巡査の背後で、弟と博は八面六臂の大活躍を見せた
 相手選手も目を見張る足の速さ、動きの軽快さ
 肩は強くはないが打球の落下点にきっちりと入ってくる
 「あの施設でくさ、野球ば教えとぅと?」不動産屋ワクワク「往年の西鉄のごたる!」
 庄司も手の届く範囲は全ておさえている

・「もっと近くで見ればいいじゃありませんか!」
 「いい、もういい、これ以上は無理」携帯差し出して「潤撮って来てお願い」

・試合が終わるまでの数十分、弟は生まれて初めてのチームプレーを満喫した
 自分がこんなに速く走れると言うことも初めて知った
 しょー兄や博と声を掛け合い、笑い、走り、時に転んだりしながら、
 それを兄や大勢の好意に見守られていることの幸福を知った
 くたくたに疲れたが、この上なく幸せだった

・試合が終わり、結果は惨敗ではあったが、
 庄司も弟も博も整列して握手を交わした
 そして巡査は相手の主将に「あのユニフォーム着てない3人凄いな!」と言われた
 モノはもう慰めるのは止そうと心に決めた

 兄弟篇についてご存知ない方はまとめページからご覧下さい

・続き部分は残酷描写があります
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 春の夜、礼二の店。
 カウンターで背を丸める野球のユニフォーム姿の巡査、箸で丼の中をかき回し続けている。
 その隣でモノがおこげを少しずつパリパリ食べている。
 カウンターの隅、定位置に絵師。
 そしてテイクアウトを待っている弟と庄司。
 テーブルには酔っている有野さん。
 チャーハンと礼二がそれぞれ鍋を振るう。いつになく盛況である。

 電話。
 「はい中川飯店!お、学者先生。へえ、いつもの。2人前。まいど!」
 礼二がすぐに支度に取りかかる。
 水餃子の白湯
 白菜ともやしと白ネギとイカの炒め
 白粥
 杏仁豆腐、クコの実は乗せない
 この「いつもの」メニューは弟はすっかり覚えてしまっている。
 「あとガワな」礼二の指図にチャーハン無言で応じる。

 カウンターに顎を乗せた弟、二人の手際をじっと見ている。
 「なんで…」
 喋るたびに顎を支点に頭が上下する。それを見て絵師クスクス笑う。
 「なんでしろいおっちゃんは、しろいもんしかたべへんのかなあ?」
 巡査の丼の中(麻婆丼)を見つめ「いろいろ、おいしいのにな。いろ、あ」いろいろの“様々”と“color”が掛かっていることにビックリする弟。庄司を見て「ね!」みたいな顔。庄司笑顔で頷く。
 その言葉に若干緊張した視線を送るモノ。しかしすぐに視線をおこげに戻す。パリパリ。

 有野さん、おぼつかない足取りでビールを取りに来て
 「そうやあの子、俺もよう知らんけど、何であんな」ゲーップ「何であんななってもうたんやろね」
 「先生そのへんにしときなはれや」
 「なあ?ふしぎやなあ」弟顎カクカクさせて「なんでやろ?」
 その目の前に持ち帰り容器がドサドサと「早よ帰れや」ビニール袋も投げつけるように。文句を言おうとする庄司に対して素早く背を向けるチャーハン。
 3人分の夜食を袋に詰めていく庄司。「じゃ、帰ろか」
 しかし弟はカウンターでぴょこぴょこ跳ねながら「なんでなん?おっちゃんしってる?お兄は知らんの?」

 礼二、出来上がった白いものを白い容器に詰めながら「ほんならそこ行く筋肉に出前を頼もうかね」
 「え、オレ今日両手荷物なんすけど」足下に買い貯めした野菜が。
 「ほう、それは失礼」礼二顔を横に向け、小声でなく「筋肉見かけ倒し、と」
 「持ちますよー持って帰りますよォーうらー!」上着を脱ぎ捨て両手に野菜、「聡君おべんと持て!おぶされえい!」笑いながら飛びついた聡を背に走り去る庄司。
 見送りながら、静かに戸を閉めるモノ。

 俄に静かになった店内。
 巡査がぼそりと「何でなんや」丼に顔を突っ込むようにして呻く。
 モノ、平坦な低音で「守秘義務言うもんは解ってるやろ」
 「なんで…あない打たれたんや俺は」
 「そっちかいな」
 呆れ顔で敗戦投手を見遣る。

 不意に絵師、椅子から降り、小さな歩幅で店内を横切り、戸口から手を出して札を裏返す。後ろ手にカギもかける。
 その様子を驚きをもって見ていたモノ。
 絵師、笑みをたたえてモノを見つめ「俺も知りたい。“そっちやない方”を」
 舌打ちと共に店の裏へ消えるチャーハン。
 カウンターに片肘をついて見下ろしている礼二。
 (寝こけている有野さん)

 「――脅迫ですか?」
 「何を大げさな。食うのんが遅うして閉め込まれただけやないか」
 「そして世間話、と」
 思いがけない兄弟の包囲網に、巡査も流石に顔を上げる。
 「ぼちぼち吐き出したいんちゃうか、兄さんも」
 「俺もな、ほとんど知ってんねん。ただ、どんだけ把握してんのかを俺が把握できてない。それがめっちゃいらいらすんねんな。猫に胸の上乗られてるみたいなな」

 「お前、知ってんのか?どんだけ、言うレベルのことまで、知っとんのか」巡査、モノの細めた目を凝視して訊ねる「俺らみたいな末端は何も知らん。お前はどんだけ知ってんねん?」

 ほぼ全てを知っているであろう情報屋の兄弟、そして逃げようのない状況。
 観念したモノ、静かに口を開く
 「飯屋でする話やないと思いますよ。
 こない言うたら失礼やけど、グロい話や
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