元の記事がすごく長くなってしまったので分割しました。
この記事も長くなったので更新終了。続きはその3でどうぞ
発端:この記事 まとめページはこちらで ごじます。
主な追加:クオリア、医師
この記事の内容は全部ふぃくしょん ですのだ。
実在の人物とは 関係ないでごじます。
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【敵味方構成員案】
・菅が入るなら宇治原ももうねじこめねじこめどんどん刑事で。と言うかすごく刑事の量が多くなって来て、亮くん四面楚歌っぽい。
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【年齢】
・年齢設定がどうなってるのかというお便り。
…考えてなかったね!ね!俺だけか?
モデルのイメージを抜きにして設定だけで推測すると、
兄:20代半ば〜後半
弟:17とかか
同居人:20そこそこ
絵師:30ちょい
店長:そのイッコ下
チンピラA:兄より少し上
チンビラB:兄より少し下
首輪刑事:25くらい
さつじんき:ここか。問題は。15か、或いは首輪刑事と同じか。同じ孤児院なら同い年だが。
どうなんだろう。井上聡を少年としてとらえるか、31なのにあの調子だからいいのだ31歳の弟だから可愛いんだと考えるか。
よゐこは30そこそこで曖昧でいいのではないでしょうか。ラーメンズは実年齢で問題なしでしょう。と言うかあの二人はどこへ引っぱり出してもあの調子だ。
・年齢は実年齢そのままの方が良いのではないか、というお便りを何通か頂戴しています。
31の弟。うん、やっぱりいいよね。
→まだ誕生日前とのお声があって反省しきり。
庄司君も井上聡も早生まれなので、75年度ではありますがまだ30です。
・実年齢だとすると、亮くん相当なベテランですよね。
兄と弟は4歳しか離れていないわけで、『兄が就業可能』であり『弟が無力』なのって例えば14歳と10歳とか。となると兄は20年選手ですよ。絶対にチンピラクラスじゃないって。
中盤から敢えてフリーランスになったから幹部になってない=意志の強いフリーランス(よくあるカッコイイ探偵モノ、飄々と強い)を強調する方へ向かうべきなのか
或いは「そんなことを真剣に考えるべきではない」のか
・その伝で考えると、庄司君の救出が15歳とかそのあたりとして、同居生活も既に15年くらいになってる勘定。救出が20歳でも10年。
15で15とすると、聡から見ると「人生の半分を一緒に過ごしている」「居なかった頃と居る今とが半々で、今後追い越していく」という感覚
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【むり】
・ところで兄弟篇を「本腰入れて書け書け」と言うお声があるんですが、どういうことだ。小説ってことすか。そんな。ハードボイルド+サイコホラー+30代の青春+一人ガチホモなんて僕書けないよ!むり!ムリ!(チロ)
・まとめて行ってさ、妄想素材集みたいな感じの方がいいんでないかしらと。小説だとまた大破壊後みたいにあっち行ったりこっち行ったりするし。
とりあえず今のまとめページくらいの大きさのを各人分作るくらいが一つ目標かなあ。
・各人の背景画像一つ一つ変えよう!とかそういう思いつきだけはあるんだ、でも技術がないの
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【呼び名】
・聡は庄司君を何と呼ぶのかと聞かれて「うっ」と呻いた僕がここに。
一つ思いついたのは、絵師のことは「お兄(おにい)」とか呼んだら可愛いっかなと思っ(吹き出してる)
お兄ちゃんお兄ちゃん言われてるから略してお兄。自分の兄貴のことは「兄ちゃん」ですから。
で、庄司のことは…名前が決まってないのでアレですが「庄司君」とか「庄司兄」とかじゃないでしょうか。庄司君…はどうだろう
・でも同い年設定なのはそのままで良いんじゃないかと思うんですが。
・庄司君にさあ、亮くんをさ、「アニキ」って呼ばせちゃダメかい?
呼びたくても一人っ子のため妙に照れくさくて結局「亮さん」と呼んでるというのも良いですね。あの「亮さん」いいもんなあ。
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【組織関係】
・菅と宇治原離したら面白いかなあ
離すとしたら宇治原は上田さん配下なんだろうなあ
・幹部候補(敵味方問わず):書いたつもりだったのだが
上田氏、金兄、三村大竹、
日村氏設楽氏もむしろここじゃないかと
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【西野と梶原】
・梶原雄太君の死に様大募集(死ぬのは決め打ちか!)
→相方を救おうと奔走し、途中で見つかった味方に助けを求めようと声をかけたら、振り向きざまに発砲されあっというまに殺される
凄すぎる
でも理想的ですね、あっけない死、理解できない死。不条理なのに自業自得っぽい空気もあって、ものすごく、ある意味で生々しい梶原雄太。
・あと西野亮廣の服装に関してもご意見大募集:チンピラ風なのかスーツなのか、スーツなら何色なのか、音楽戦士の時みたいな妙にスカした帽子はかぶっているのかどうかなど。
→ノーネクタイの紺色のスーツ(帽子ナシ)とかピンストライプの濃いグレー、腰の細い仕立て(帽子アリ)とか路線が分かれている模様。前者の普段通りの感じ、後者のインチキマフィア、どっちも目に浮かぶなあ。
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【兄が働くことになった理由】
1:頼れる親戚が居なかった=親の仕事の関係で?距離を置いていた、置かれていた
2:親戚に陥れられて親を失う羽目になった
どっちがいいんだろう
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【〒】
・郵便屋さん急募:聡に優しい方、局内である程度顔が利く方。年齢は問いません。明るい職場です。
→陣内、フット、原田泰造(!)など案がございましたが
アンガールズのどっちかも考えたんですが顔がききそうにありません。僕は見たくなっちゃったけどこの世界観にどうでしょう?若干毛色が違うかな…でもあの制服で口論してるのは凄く見たいですよね、あと聡が怒られてるところとか。「何度も言ってるでしょーポストに変なモノ入れないでーもー」って田中君が。するめとか押し込んでるんですよね多分。あと切手貼らずに(住所も書かずに)兄ちゃんに手紙出したり。書けるようになったばっかりのひらがなで。「なんなのーもー読めないでしょおー?!」
・俄に立ってしまった田中君
んで聡がふらふら年賀状出しにいって郵便屋さんにきいきい怒られる。「もーなんで切手貼ってない上に住所が両方一緒なのー家庭内で手渡してよこんなのー、っていうか何で君と話すのいっつも俺なのさーけっこういるよ局員ー」
うわーもう完全にキャラ立っちゃったなコレ。「ちょくせつわたしたらありがたみーがないやんか」「何で喋る言葉まで全部ひらがななのー?!もーキモイー」
山根君はアレですね、窓口で振り込みとかやってるんですね。椅子をくるっと回して背後の棚の引き出しから高い切手を出す仕草とか、手足の長さが面白い。
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【父とイタオ】
今は亡き父に板尾さんはどうかという案。
丁度今怒りオヤジで「老けたなあ…」と思いながら見ていたんですが、『今は亡き』で回想シーンだけではもったいないですよね。
「そっくりな」とか「叔父」とかそういう感じで繋げたい。現存させたい。
それは兄弟の両親がどのように死んだか、そしてその職業に大きく関わってきますよね。
父が何らかの狙われそうな仕事をしていて、そのために死ぬことになって、実は年の離れた弟が居て、ということか。
或いはイタオの所為で父は死んだのか。
これは面白くなって参りました。
(大破壊後が静の役なので動きのある方向でも良いかなあ)
亮+井上という才覚がイタオさんと血縁というのもまた非常に個人的にボルテージの上がる話です。
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【日常】
「兄弟家の年越し風景」が浮かびました。中川さん家におよばれしてどたばた大掃除してたら米屋さんがお餅を持ってきてふらっと隣人さんも来て変人さんが無表情に連れて帰るとかそんな感じのを。
そういうささやかな幸せ、日常の機微というあたりを皆さんに妄想して頂けるのは実に嬉しい。皆さんの暮らしの一部に兄弟を!
ちなみに続きで局員が凄いことになっていた↓
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【ミラクルな二人】
・大破壊後じゃないんだから厳密に芸人でなくても、なんて考え始めたのは瀧さんとNORIIIIIITOのせいです。庄司君と近しい人って誰かしら(ボケナスちゃん以外で)と思って「ミラクルくらいしか思いつかないなあ→俺の大好きなのが二人も居るじゃん」という次第。
NORIIIIIITOはいい感じのキツネ〜コウモリ役をさせたら伸び伸び演じてくれるんだろうなあ。でもむしろものすごい強かったりしても楽しいだろうなあ。小柄だからこその身のこなしと言うか。
瀧さんは――強いよ!角材振り回して暴れたり、ダンプで突っ込んで来たりするんじゃないかしら!
ここにこっそり書いておきますと、大破壊後のゴンチロのプロットは本来は瀧さんと八嶋智人に用意した内容だったりするんです。瀧さんの平手で飛んで行くんです。
飛んでいく方の人は当初から変わってないです。
・瀧さんはトラックの運転手というお便りでもう画が浮かんでしまったから決定。その時々で何を運んでいるかが変わるんですね。「車を転がす」という表現がぴったりだ。車高のある窓から片腕降ろしてぼやいてるんだろうなあ!最高だ!
絶対デコトラ『ではない』んだ、そのあたりが美学なんだ!
・NORIIIIIITOに関しては大体皆さん同じようなイメージ。やっぱりスーツで金と権力ですねえ。
「確かに君たちはよく働いてくれているがまだまだ足りないんだ!」
この『〜が、まだ〜』と読点が入らない、続けて勢いをつける感じ、振り返りざまに目の前に指を突きつける感じ。
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【施設関係】
・岩尾望がよわい子なのか後藤輝基がよわい子なのかで随分違ってくる
・岩尾がエプロンで振り回されたりぼやいたりというのも容易に想像できるからだ
・後藤輝基があの風体あの調子で「どこか足りない」というのは相当面白いように思うのだが
・と言うか後藤輝基が年上だと気付いて仰天した
27くらいだと思ってた
・「よわい後藤」に人気が集中
さんざん「何やねんブサイクー、しっかりせえやハゲぇ」みたいなことを言いながら知らない人が来たら「何?何?」って岩尾のエプロンを掴むとか。岩尾以外に心を開かないとか。聡をじーっと睨んで「…なんやねん、おまえ」(警戒ばしばし)とか。
ああいう痩身で気のしっかりした感じの人間がどこか弱いというのは魅力的だろうと思っていたら案の定だった。案野ジョー(日米ハーフ)だった。
他の子をシキろうとするんでしょう、で、指導員の言うことも聞かない。でも最終的に岩尾にだけは、という。
名前、庵野ジョーじゃダメか?一番最初にフルネーム決まったことになるが
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【おりらじ】
・狂刑事のすげえイラストをふじみー様が描いて下さって僕はおののいたんだ。
多分近日中にアップされると思うので刮目して待たれい!
・そのイラストで「帽子がどんなだか迷った」と仰ってフェルトのノッポさんみたいのをかぶってるのがあったのですが、むしろそれがすごくハマっておりました。確かにカメレオン役の記者会見(コレ)方面をイメージしていたんですが、目深に被ったノッポさん凄くいいんじゃなかろうか!
ただ問題はものすごいアタマでっかく見
・孤児院方面を真剣に考えてみた
・同い年(乃至同世代)であるという決定付け
・さつじんきがナカタを熟知している理由、固執する理由になる
・ナカタは「もらわれていって恵まれた暮らし」対するSは、ということになる
・問題点:ナカタが『覚えていない』ことにしないと「相当鈍い」ことになってしまう
・Sが美に固執し、かつ殺人に手を染める切欠がその時代にある(としか考えられない)
・頂戴した案をちょっとねじってみます。施設でふたりはなかよし→虐待されていた(もちろんあっち方面)S→知らなかったがある日目撃するナカタ→助けようとしたらボコられる→それを助けようとSが※→その事件の影響で記憶を失うナカタ(このへんが若干無理がある)→数年後「まっさらな方が良い」と選ばれる
・※:「相手を死なせてしまう」「施設を巻き込んだ大事故(火災とか)」あたりか
・ナカタを引き取ったのは偉いさんなので、「子供が居ない=相続の問題」あたりが理由。愛情はないという方向でしょうか
・事件の後当然Sはどっかへ収監されますね、つまり「その日以来会っていない」という感じ
・Sの虐待されていた理由は(井上聡の嫌な思い出も頂戴しつつ)『美し過ぎたが為に』でしょう
で、美への執着に繋がるという。美しいが為に辛い目に遭ってきた、だからこそ美しくなくては「辛い目に遭った意味すらなくなってしまう」過去を正当化するための、存在意義としての美。だから自分以外の美は認められない。
・ナカタは「まっさら」に帝王学を叩き込まれたんであんな調子。
何かに似てるなと思ったら、これ…海馬瀬人じゃないでしょうか…
・記憶は失ってるけれども、本質的には覚えてるというあたりが『快楽殺人を憎悪』なんでしょうか。
・こっそり貼ってみよう、奇才ふじみー様の絵チャ保管庫ココ。美形魔王!
(ご迷惑だったらすぐ外しますので)
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【ラーメンズ】
・隣人さんもポストにいらんもん突っ込んでそうですね
むしろ彼はポストを神を崇める新宗教を作ったり、一日で飽きたり、深夜ポストの上に直立してたりするんじゃないでしょうか
・小林賢太郎の役は『白い人』と呼び変えようかしら
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【運転手と整備工】
・岡田さんが施設の送迎バスの運転手えっ?!
増田さんは車の整備師にゃっ?!
バーテンじゃなかったっけか?!
そうかまだまとめてないのか。
・ブルーカラーも似合うことは似合うんだよなあ、特に増田は銭金のツナギすごく似合ってましたもんねえ(現在レギュラーなのかどうか不明)
仕事帰りに送ってくれる岡田さんの横顔が格好良かったと井上聡が実際に語っていたらしい。(何やってんだ、岡田のくせに!いかがわしい!)
それに憧れた聡が車の免許をとるというのは実際に良い話ではあるんですけど、どうだろう。自転車すら乗れない聡も可愛いんじゃないかと。微妙なところだなあ。
・整備工を引き受けてくれそうなのは誰かなあ
→チュートリアルはどうか。という案を頂戴して膝を打った僕でした。
・でもいっそ美形同士で混ぜたらどうか。言い方がおかしいか。徳井と岡田でバーやらせないかということです。
いやでもそれ始めるとワヤクチャになりそうだなあ
・どっちがいい?どっちがどっちがいい?身を持ち崩した元アイドルのバーテンコンビと、整備工コンビ。
→チュートリアルに絞った言及よりも、「岡田は運転手方面もカワイイかも」というご意見が多いように見受けられました。
詳しく分類すると、ますだおかだ二人してガレージへ出向するか、増田だけバーに残るか、岡田だけ残るか、となる。案外僕は増田残しも良いかもなあと思ったりするんですよ。
でも一旦『チュートリアル=身を持ち崩した元アイドルの水商売』と据えると完全に定着しますね。兄がショバ代徴収しに行った時の鬱陶しい空気なんか。
・福岡水曜深夜にフジ系で福田が黒服徳井がクラブのママみたいなものを見た気がしましたが、幻覚でしょうか。ものすごい美人ママだったような気がするんですが。
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【組長じゃない組長】
・やくざ者達の話なのに、ものすごい強力な人を出すのを忘れていた。
浜田雅功を、『味方寄り』の『フリーに近い立場』で使いたい。
・そうじゃないと恐いからだ。
・若い頃沢山出てたドラマみたいな、或いは『人気者で行こう』くらいの感じ(覚えている人は居るのか――!)で。ちょっと髪も短い感じ、スカジャンにビンテージジーンズにスニーカーで。
・中に鉛を詰めたエアガンを持ち歩いていて、いざとなったらそれで殴る。ブラフで構えたりもするが、最終的には殴る。
・『狂刑事とさつじんき』と、『兄弟ほか』とのバイパスが何本かないと苦しい気がしたのです。一本太いのが在れば安心なのではないかと。
・警察にも充分顔が利く悪党で、義賊の方向か。
現場検証の脇へふらっと来て、現場責任者を顎で使って、なおかつちょっとヒントを置いていく。
何も知らないナカタは当然反発するわけですが、ビンタされ蹴られ恫喝され「若造が」と罵られ、しかも上司に「あーあ」みたいにちょっと笑われて沸騰。
・挙げ句それをバッチリ「きょうは おびえてたね かっこわるかったよ S」とか見られてる。
・ファーストコンタクトの際に聡を蹴ってしまい、兄にマジギレされてから一目置くようになる。
・イタオとも関連づけできる。
ある意味切り札だなとここまで打って気付いた
・何も言わずにこのイラストを見て頂きたい。グーで殴られてる!
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【求人情報】→確定
・楽器が出来る方:ピアノ、バンドネオン(アコーデオン)、バイオリン等。客前生演奏。
深夜勤務(手当あり)。年齢問いません。暗くて楽しい職場です。無口な方も歓迎。
・複数の方からいつここの推薦を受けました。
言われてみれば上記条件にこれ以上当てはまる存在はないわけですが、じゃあどうして思いつかなかったのか、と考えた場合「大破壊後で出番が決まっている人間を無意識に除外しているのではないだろうか」と思い至った次第。
・でももう決めました。
何故いきなり楽器なのかと申しますと、それはもう偏に「井戸田潤のサックス聞きたいじゃないか(妄想の中でだけでも)と言う事なんですよ。
本業は裏稼業なのでしょう。でもバイトとして、或いは暇つぶしなのか贖罪なのか、組織が経営しているバーで演奏しているわけですね。
先日のリンカーンのアレを聞きましたらばジャズ大好きっ男の僕なんかはそれはもうバンドでやらせたいじゃないかと。それでああいう募集を。
まあ菊池君はピアノで、山田さんはギターなんでしょうけれどもダブルベース抱えさせとけ格好いいんだからと。
・そして何より恐ろしいのは山田さんは拳皇であるということなんです。
でもむしろその面を書きたいならば大破壊後のあの章をとっとと書いちまえと僕は僕に言いたいね。そもそも皆さん拳皇って意味が全く把握できていない筈でいらっしゃるのであるから。
というわけで今夜にでも。
・サトウケンイチさん(ヒロシ)もどうか、という案がありましたが、あの方の楽器はどうなんでしょう。
確か拳皇と親しいはずなので実にいい感じではあるんですが。
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【ここにも貼っておくコンセプトの話】
・実話と妄想の入り交じり具合が絶妙ですねというお便り
兄弟篇は発端からして「モデル本人ありき」で、むしろ創作よりも本人イジリ(「こんなコスプレが見たい」的な)に近いものでした。
でもまとめていく内「もし創作物として立てるのであれば」と考えて決めておいたことがあります。それが『むしろ虚実入り乱れさせよう』ということでした。
モデルのある(エロ抜きの創作を“ナマモノ”と称するのかわかりませんが、そういう類の)創作物で、選びうる一つの方法として「混ぜない」というものがあると思います。例えば大泉洋は北海道出身で父親は養護学校の校長先生です。これを創作に持ち込んで
a・寒い地域の出身で厳格な父親(濁す)
b・北海道出身で父は教師(端的に事実)
c・(略)という家柄であまり裕福でなく家族仲も悪い(創作)
d・養護学校とは名ばかりの地下傭兵団を率いる父に反発して家を飛び出す(でっち上げ)
上二つが「混ぜない」。下二つは混ぜたもの。
dは明らかに創作とわかる要素がありますが、じゃあどこまでが事実なのか、或いは全て創作なのかわからない。cに関しては「全て事実?」という誤解を招く恐れがある。
「混ぜない方が賢明」というのは、cを回避するためです。
でも兄弟篇はもうお判りの通りdです。
「オザーサンはガチホモ?!」「井上聡の電気ショックは実話?」「お兄たんって猫好きなの?」など、詳細をご存知ない方にとっては実話なのか創作なのかわからない。
むしろ其処に絞りました。何故って興味を持ってもらいたいと思ったからです。
僕自身、皆さんから寄せられる情報に目を見張っていて、一々嬉しく楽しい気持ちになったわけです。であるなら、共有したいではありませんか。興味を持って、調べ、知ることで、一層好きになったり、新たに好きになったりしたいではありませんか。
なお、お便り下さったうた様のご質問に関しては「知っていた上で混ぜました」とご回答します。すごく知って欲しい要素で、でも直接は書き難い状況なので、ちょっと心にひっかかって欲しかった。そして調べて頂いて、理解して頂ければいいなあと思って居るんです。
でも案外気付かれてないみたいな感じです。むつかしいところです。(初掲記事はこちら)
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[メモ]
・シャカ/ゴンチロ/ますおか/板倉さん/あと西野やらの敵味方の分配
・いっせーのせの後悔
・二組の兄弟の差異
・ボケナス君について
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【井上聡のぽてんしゃる】
想像と現実の境目が全くない感じがするのが恐ろしいです。
最近ナチュラルに「井上=弟」になってきてもう
実際に井上聡が『常に我々の妄想を超えてくる』んですから致し方ないところです。
僕が今日思いついた井上聡(或いは弟)
「つめにつめなし うりにうりなし」
自信満々の顔で言い放つ。厳密に間違ってはいない。
・聡「大きくなったら空ってとべるもんやとおもってた」
・「傘ってかわいそうやな」とポツリ。兄がキョトンと「何で?」と聞くと「やって、傘さしてもらわれへんやろ」自分がさしている傘を見上げて「いっつもじぶんだけびしょびしょやねんで」
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【兄弟篇だから全部兄弟案】
・亮と聡、そして剛と礼二がそもそも兄弟なわけです。
じゃあこの際一通り兄弟で縛ってみようか。という考え。
・井上聡大好きっ男な川島明の役柄と聡の接点がなさそうなので強引に結びつけた
・無闇と完璧を求める感じになっているので、その原因に据えたい
・受験か何かを切欠に『腹違いの兄が居る』ことを知る。以降会おうともせず、家庭内でも鬱陶しい感じで育つ
・奇しくも同じ大学へ進学。入学時には兄は4回生(実年齢と同じ差)
・兄は文武両道かつ人柄もよく美形
・尖ったナイフだった川島は当初は反発、しかし人柄に触れ「尊敬に足る存在」として目標と定む
(裕ちゃんは既に高卒→巡査)
・兄はバキバキのパーフェクトなのに人間への希望を失っていなかった。順調かつ理想高く歩んでいく姿を追うように川島も同じ道を選ぶ
・が、いざ川島が警察学校を卒業せんという時に兄は事件に巻き込まれ殉職
その瞬間川島は悪をも正義をも超越することを誓う
・そして「ただの完璧じゃだめだ」論
・以来ほとんど情を表に出さないが、『見た目がそっくり』『中味は全然違う』『むしろ兄が守ろうとしていたのはこういう無垢な弱者だったのでは』という聡に遭遇して動揺
という感じではどうか。「エリートめいた井上聡」もちょっと見てみたいのです。
顔が似ていない件は腹違いで全て解決!
・本来はもう一組の方に腹違い案が届いていたんだが上記で使ってしまった
あっちはあっちでしばらく放っておくか…
正直なところ、あっちに関する創作意欲は完全に削がれてしまったのですよ
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【ボケナスちゃん】
・庄司君に関わっているはずなのだが
・持って行きたいところとしては「何でお前(兄)のものみたいになっちゃってんだろ。あーあん時めんどくさがらずにオレがどうにかすりゃ良かったかなー」
・ボ→庄司の印象『こんな舎弟居たら楽できんのになー』
・基本的なスタンスはやっぱり『コウモリ』か。
むしろロキっぽく各方面をかき回しているのか
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【ひらがなだけどハードな弟も】
・若かりし“荒ぶる狼”だった頃の(中味は今と変わらないのだろうけれども)井上聡が銃をカメラに突きつけている画像を頂戴したのです。
瞬間思いついたのは「弟も銃に触れる機会があっても良いじゃん」
ものすごい兄から怒られそうな、「絶対そんなことさせへんからな!」って言われそうな、庄司からも「そうですよ、何で聡君危ない目に遭わすんすか」と顔真っ赤にして抗議されそうな、でもやりたいからやるんだ。
・理由:兄のピンチ
それ以外思いつかないわけですね。何らかの危機的状況下で兄も銃を構えているわけだが、それを取り落とす程のアクシデントに見舞われる(例:撃たれる)
さあトドメとばかりに歩み寄る敵に向かって銃を拾い上げ構えるんでしょうな。震えるかと思いきや意外にしっかりとアイソセレススタンスで。
「うつで」何かイメージ豪雨ですね、こういう作品は概ね冷たい雨ですね。濡れた髪が目に入るのを頭を振って(案外質問が多いのですがコレ読みは『かぶりをふって』ですよ)払い、冷静な口調で「おれかて、てっぽうくらい、いらえんねんで」歴戦の強者である相手が一歩退くくらい強い目。
・いらう=触る、扱うなど。
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【庄司かわいそうキャンペーン】
・↑上記のポイン:聡があんなことしなきゃならないような窮地に兄が陥っている=庄司の役に立ってなさが素晴らしく不憫で愛おしい
「その愛おしさはわかんねえや…」という貴方!この顛末を知らされた時の庄司の気持ちを考えてみて下さい!命に代えても守りたい二人が二人で完結しちゃって自分は何の役にも立たない、その無力感に打ちひしがれる心情を察してやって下さい!
壁を拳で殴って「悔しいっすよ、俺ホントに何の役にもたってねえ――!」って泣くんです!
・まあ兄は助かって入院かなんかするわけですが、衣類食べ物持って来るんだけれども病室に入れないんですよ。で、聞きつけて見舞いに訪れた絵師に「これ渡してもらえますか」とか言う。「何で入れへんの」と聞く絵師に「俺、居ない方がいいんじゃないかって思うんす」とか項垂れるわけです!
・今後も折に触れかわいそうキャンペーンを展開していく予定
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【庄司かわいそうじゃないキャンペーン】
・上記続きでも別件でも良いんですが、めそついている庄司
・礼二、店の脇に軽トラ停めて、スーツの上着脱ぎ→ネクタイ胸にねじ込み→腕まくりし、さあ箱運ばんとしたところへ、めそめそ筋肉がやって来る
「どないしてん辛気くさい」
「挨拶に来たんす」
「挨拶なんかいらんから加勢してくれ」
「俺…この街出ようと思ってるんす」
一旦箱を置いて大きな目で睨む礼二。顔を上げずに続ける庄司
「もう、俺、居ない方がいいと思うん」
「逃げるんか」
素早い断言に身を強張らせる庄司。
「逃げるんやな、結局そういうことやな。卑怯やな、ロクに恩も返さんと」
一つ荷物を店に運び入れ、戻ってきて手を払う。そして続ける
「まあしゃーないな?それも。知恵も力もない弱者や、弱いモンは逃げなしゃーないソレは卑怯ちゃうよな」掌で頭をぽんぽんと叩く「わかったわかった東京でも大阪でも好きなトコ行ったらええわ部屋用意したるさかい。ほな善は急げやコレで運んだるわ早よ荷物まとめといでや。別れの手紙は着いた先から出したら済む話や」
「俺は…」拳を握って涙を堪えるが、
「泣いてる暇あったら」肩を強く突き飛ばす「考えろ!己が何かできることの一つもないか考えろ!知恵も力もないねやったら何でも代わりになるモン持ってきたらええだけの話や!それも見つけられへんのやったら」
「身を削って尽くせ
削り倒して元が無くなるまで
それが尽くす言うことや
それが恩を返す言うことやろ」
・庄司はそこで開眼。どれだけ辛くとも逃げない、最後の瞬間まで尽くそうと決める
_____
【ハードかつドライな井戸田潤】
・モノに向かってバッサリ
「誰にだって忘れられない相手の一人や二人居るでしょう
自分だけが特別だって思わないことですよ」
_____
【希望的観測】
・予定としてはですね、目次から個々のページを作ってそこにプロフィールと小咄を挿入。というところまで行きたいんですよ。夢は膨らむばかりで「個々に合うアイテムの写真をさあ」などと言い出すわけです。
でも今のところ全然時間が取れなくてこんな縦に長ーい記事でお茶を濁しております。楽しみにして下さっている皆様には申し訳ない。
でもいつか!いつかね!
_____
【おこられませんように】
・どっかにチラッと書いたBの泣ける話って
別にうんと泣けるわけでもないですしエロでもないです
でもおこられるのかなーこわーいなー
・ただ弟への思いが募りすぎて「ちょっとさらってしまう」という話。
バイクの後ろに乗っけて、海まで。
・当然何事もなく送り返すつもりなわけですが、弟は無邪気に楽しそう
・で、不遇も知っているので「お前幸せなのか」と訊ねる。
弟は「しあわせやで?」と笑顔。
「みんなやさしいし、にいちゃんおるし、
さみしいひもあるけど、うん、やっぱ、たのしいな
やから、おれしあわせやで」
・そしてBの顔を覗き込んで
「くろいおっちゃんはいっつも、なんやさみしそうやな?
たのしいこととかないの?」
「オレはお前みたいにトモダチとか居ねえしな」
「いっつもあの目ぇのおっちゃんといっしょにおるやん」
「アイツは…トモダチじゃ、ねえよ」
・不意に孤独感に襲われるB。
このまま帰してしまっては、恐らく二度と会えまい。
震える声で、やっとの思いで一言告げる
「お前、オレのトモダチになってくんねえか」
・聡はキョトンと笑顔で
「ずっとまえからともだちやで?」
・そこで思わず感極まり、抱きしめて号泣
既に見つけだし、指一本でも触れようものなら殴り掛かろうと見張っていた兄も動けない
・同じく待機していたA、「トモダチじゃないですけど、迎えに来ましたよ」
_____
【Bについて】
・ものすごい厄介者な筈なのに「Aを監視に付けてまで」手元に置いておきたいあちら側の理由とは何か。
・何かの特技があるから、でしょう
・普段は野放し、しかも周囲との接点を欠いていて可とされている
→用事があるときだけの仕事
→狙撃?
・黒革上下のオザーサンに銃が似合わないわけがないのでそう決めた!
『必ず生きて戻る鉄砲玉』という感じか
舞台日本なのでスナイパーライフルっぽくないですよね
・「あの腕を他へ渡すわけにはいかない」ということ。
Aは幹部(“あの人”)の子飼いで信頼されている。そのAがお目付役になっている。
それだけの価値がある、というわけだ。
・Bはただの不良だった筈。組織の中で鍛える機会を得たのでしょう。
元は人を信じていなかったので、自分の腕だけが頼りとばかりに特訓したんですね。
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【鋼鉄の井戸田潤】
・Aが鋼鉄であり続ける件についてというお便りが格好良かったので
・Aにはさしたる特技が無く、ただ“あの人”への恩義だけで働き続け、その人物と同じ比率で出世して今の地位に(若い者頭その1程度)。
・昔はもっとアニキ気質だったが、上層部の腐敗を目の当たりにして次第に寡黙に
・Bを放っておけないのは、「本当は本当に純粋なのがわかっているから」
『本当は純粋…そうにみせている者』も増えてきた昨今、Bの性根を信じているから
「古いんですよ。クラッシックな不良なんですよ。大人はわかっちゃくれない…ってね。
だから放っとけないんですよ。アタシだけでも見ててやんないと、ホントにダメになっちまう」
・何故か固定しているイメージ:カレーパン
煙草は吸わない、酒も呑まない、ただ欠かせないのはカレーパン。
食事ではなく間食に。
Bを張り込んでいた跡には、あの茶色いパン粉が落ちているのですぐわかる。
・暇を見つけては組織のクラブでサックスを。
Bはそのクラブの見張りを好まない。「暗い曲ばっかりで哀しくなるから」
「ヤクザ者が何だかんだと取り引きしてるようなトコでご陽気な曲吹けないでしょうよ」
・「アタシはね、あの人にこう言われてるんです
『黙ってついて歩け、追いつけないくらい引き離されたら、そこから撃て』ってね
だからねオザーサン、これ以上遠くへ行ってもらっちゃ困るんですよ」
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【チャーハンの心の闇】
・チャーハンが弟に「ちょっと見た目がええだけでチヤホヤされやがって」と言うときは、弟の内面のかなわない強さを恐れているとき
・チャーハンが庄司に「図体ばっかりデカくて何の取り柄もない」と言うときは、己の肉体の貧弱さと取り柄の無さをひがんでいるとき
・チャーハンが兄や庄司に「ジブンらは社会のクズや」と言うときは、兄や庄司が社会と深く繋がり受け入れられていることが妬ましいとき
・チャーハンが「目障りや、帰れ!」と言うときは、その対象への妬みを抱える己の浅ましさに耐えられなくなったとき
・チャーハンはカウンタの中に居ないとき、店の裏でラードの缶を蹴っていることが多い
ポケットに手を入れ、無言で蹴り続ける
缶は日々廃棄されていくので目立たないが、チャーハンの靴の先はすり減っている
・チャーハンは自分の部屋に居る時はほとんど電気を消している
灯りがあることで、自分が浮かび上がるのを嫌ってのこと
食事もテレビの光りだけで食べる
・チャーハンは最近自分が口を開くのが兄弟たちへの悪態をつくときだけだと気付いている
コンビニにも行かない(ほとんど賄いで済ませる、あとは閉店間際のスーパー)、タバコも買わないので、誰とも口を聞かずに生きているのだ
店主に何か用件を告げられた時にも頷くだけ、挨拶すらしない
ある日弟を罵ろうとして咄嗟に声が出ず、チャーハンはその時真の孤独を悟った
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【弟の呼称】
・特に意味はないですが思いついたので
・亮:兄ちゃん
・庄司:しょー兄(にい)
・絵師:つおしさん
・店長:れーじさん
・A:目ぇのおっちゃん
・B:くろいおっちゃん
・チャーハン:ちゃーはんのおっちゃん
・有野:ありのさん
・まさる:まさるくん
・モノ:かぁしまさん
・巡査:おまーりさん
・白:しろいおっちゃん
・変:もじゃもじゃ
・猫(絵師宅複数すべて):ねこ
・敵わない男:こわいおっちゃん
・近しく感じている相手の名前は覚えようとするようだ
・もじゃもじゃがさん付けでないのはすごく距離感の近いトモダチだから
・巡査のことは「おまーり」という名前だと思っている可能性も
・犬は「いぬ」、鳩や烏や雀は「とり」
・Bが「黒い」止まりなのは、Bが名乗っていないから
・「かぁしま」や「つおし」は、本人は正確に発音しているつもり
・挙げていない面子に関しては「まだ立ってないから」ということでご容赦
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【かみさまがもう一組兄弟をねじ込めと言ったので】
・有野は一人っ子。まさるは下2人(弟、弟)。
・有野は母を早くに亡くし、「鍵っ子て言うてわかる?今みんなそうやんなあ」すぐ近所に住んでいたまさるの家で世話になることが多かった。
・まさるの母は、まさるの世話と幼い二人の世話とで忙しかったが、しっかり者の有野が遊びに来るとむしろ喜んだ。有野もそれを意識して、積極的にまさると弟の世話をしていた。
・「せやから幼なじみ言うより兄弟みたいな感じで育ってん。家帰んのも、夜遅なってみんなで一緒に寝てもうて、親父が仕事の帰りに寝てる俺を拾て帰るみたいな感じやったからやな」
・「むしろ濱口の家に居った時間の方が長いんちゃうかな?高校入るまでは」
・「俺は自分の母親って顔覚えてないねん」
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【Bの装備について】
・ライフルじゃないとは言ったものの、あの痩身に革ジャンで胸に短銃入れてると目立つなあ…と思ってしまった
・そして「どう考えてもギターケース持たせたら似合うよなあ…」と思ってしまった
・なのでガンスリンガーガールさながらに楽器のケースに装備は入れたら良いんじゃないか
・持ってないときは「非番」であるというわけ
・ギターは銃を扱い初めてから止めた、というのも良いかも知れない
指や爪のことがあるんじゃないだろうか
・胸には何を入れてるかと言うとハモニカだ
・せっかくだから何か楽器はできないものか、と思ったんだが「ムリっぽいなあ」と思い直して「ハモニカくらいなら」と
・何故ハモニカかって言うと「弟にあげられるから」だ
胸からひょいと出して手渡すことが出来るってこと
数段上にある問題のシーンのラストで、友情の証として渡す
・何故ハモニカかってもっと言うと、弟がプープー吹いてる姿が猛烈に可愛いんじゃないだろうかと思ったからだ
アパートの階段に座って足ブラブラさせてプープーと
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【川島兄の思い出】
・川島兄は日頃から陰気なタイプではないが、酔うと一段と朗らかになり、度々明をキャッチボールに誘った。
明の部屋で呑み、そのまま近くの空き地へ連れ出す。
深夜、電柱の灯りでのキャッチボールだが楽しそう。
「中学野球部やってん。でな、高校でも入ってんけどな、部員足りひんかってキャッチボールしかでけへんかってな、はは」毎回必ずこの話をする
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【コメヤ!】
・年に何度かは、国民が誰しも「どうしてコイツを裁けないんだ?」「コイツが死ぬべきなのに!」と思う人間が自由の身になったりするものだ。
その内、年に一人か二人が“偶然にも”事故で死亡する。
何も知らない市井の人間は、その不審さに首を傾げつつも「天の裁きか」と影で囁き合ったりする。
当然、管轄の刑事達はその詳細を知っている。
現場へ向かう道はへは大きな足跡が一つ。
“事故”の現場は必ず二階。
現場には、被害者のものではない小さな足跡。
被害者は首を鋭利な刃物でバッサリ、苦しんだ末の失血死。
付近には、“事故”の原因と言わんばかりにガラスや焼き物が割れている。
しかし遺体との因果関係は全くなく、破片には血痕すらない。
挙げ句、必ず小さな紙片が落ちており、そこには豆のような文字で
「酔って窓に当たって破片が刺さったんだネ!
以上!事故事故!深読み禁止(≧∀≦)」
などと書かれている。
これ以上なく明確な『殺人』だ。
だが、その顛末は秘密裏に処理され、不慮の事故として公表される。
末端の者には厳密には語られることはなく、また上層部も把握していない場合もある。
それでも、その犯人が同一の人物であることは、誰にでも推測できる。
大きな一人と小さな一人。
その二人が、兄弟の住む街で米を配達している。
それぞれ水色とオレンジにカラーリングしたスーパーカブを駆って日々忙しく働いている。
チャーハンの店にも卸しているし、兄弟の家にツケてやったりもしている。
当然「大きな足跡」は背負っていった水色、室内の足跡は肩車されて行ったオレンジ。
オレンジはその細い手首に小学生の女の子が身につけるような派手なリストバンドをしていて、その中に小さな折り畳みナイフ(肥後守型の)を隠している。もちろん犯行に用いているのもソレ。
極めて有能な暗殺者ではあるが、依頼を受けることは稀。
自らが死すべしと判断した相手を、独自の手法で裁いているだけ。
絵師はその正体を知っており、米屋の二人もそれに気付いているが、お互いに干渉しない。
あくまで普段は「コメヤダヨ!コメヤ!」
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【明と聡】
亮くんと庄司に会えない日曜がさみしいので
亮くんと庄司がいなくてさみしい子の話を書こうと思ったら
別の人の話になりました
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兄と庄司を監視している川島。
非番の日を使って兄弟の住む街を訪れる。
と、どこかへ出掛けていく兄と庄司、その背を見送る弟。
本来ならば二人を追うべきだが、目に見えてしょげかえる弟に気を引かれ、声を掛ける。
「どうかされましたか」
「あ、かぁしまさんや」
兄に相対する者という認識はあるが、敵意の存在ではないことを把握している弟。
「きゃっちぼーるするやくそくやってん」グローブ二つを抱えて俯く「だいじなかいものあるからいうて」
うっかりなことを言ったら泣き出しそうな気配に、川島おそるおそる「帰って来てから、遊んだらいいじゃないですか」
「ばんごはんたべとけいうたもん」微かに鼻を鳴らす「したらひぃくれてまうもん。ひぃくれたらきゃっちぼーるでけへん」
土手に通じる階段に座り込む弟。
川島、上着を脱ぐ「やりましょか」
「え?」
「キャッチボール。俺で良かったら」
「ほんま?!」目を輝かせる弟。
「やきゅう、してたん?」
「そう見えますか?」
「なげるかっこうが、かっこええもん」
「キャッチボールはね、してましたよ」
「だれと?おとうさん?」
「…兄貴とですね」
「兄ちゃんおんの?」
「ええ、居ます」
「どんな?どんな?」
「そうですね…」
ボールを逸らす。探しに行き、あっさりと拾い上げ、ふと気付く。
夜の空き地では、一度逸らすと探すのが大変だった。酔った兄はそれすら楽しそうだった。
「ええ兄貴でしたよ」
「なにー?きこえへーん!」
「ええ兄貴でしたよ!」大きく叫んで放り返す「賢くてね、誰にでも優しくてね、男前で!ええ兄貴でしたよ!」
弟、笑顔で「おれの兄ちゃんとおんなじやな!」
その顔は、あの空き地の兄とうり二つだ。
「そうですね」
「いまはさ、せえへんの?」
「今は、しないですね」
「なんで?」
一瞬答えあぐね、それでも返球の勢いと共に「兄貴が、ちょっと遠いとこに居るもんで」
「そうなんや。さみしいなあ」
「したら、おれとしょーよ!ここで!」
遂に答えに詰まる。親しくなって良い間柄ではないのだ。その現実が俄に胸に迫る。
「あ、兄ちゃんや!」
駆けていく弟。土手の上に唖然とした顔の兄と庄司。
わけがわからないながら頭を下げる兄、上着を手渡す庄司。
「かぁしまさん、またやろな」にこにこと手を出す「やくそくやで」
「…ええ」指切り。
去り際に振り返って兄に告げる
「日が落ちても、できますよ。キャッチボール」
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【すいぞくかん】
・チャーハン食べながら据え付けのテレビを見ていた弟
(家では食事中はテレビ消す田村家)
水族館の映像に口開けたままになる
「あれなに?あれなに?」
「えーと、エイですよね、あれ」一応相づちを求める庄司、答えないチャーハン
「えいってなに?さかな?」
「さかな…ですよね」自信がない庄司、答えないチャーハン(チャーハンもわからない)「亮さんならわかんのにな、帰ったら聞いてみよ」
「すっごいへらへらってしてた!な!へらーって!」
「してたねえ」
帰宅し、兄の帰宅を待つ弟。チラシの裏に絵を描く。
帰宅するなり聞かれる兄「え、なになにいきなり、うん魚やで、サメとかの仲間」
「すいぞくかんいきたい!」
「…(小声で)水族館っていくらくらいすんの?」
「わかんないっす」
調べる手段がないので電話で絵師に聞いてみる「1500円とか2000円とかやな。聡も大人料金やろ?」
何かと物いりで6000円はちょっときつい兄。
(危険な仕事を受ければ何ら苦労はない筈なのだが、敢えてそれを避けているのだ)
「そうや魚河岸行こか?エイもたまに上がってんで?な?」
むくれる弟。壁に向かってチョロQを走らせてはぶつけている。
「亮さんそういう代替案一番嫌われますって、ほらまた病的な遊び始めちゃってるし」
かくして庄司と二人で出掛けていく弟。寂しく見送る兄(魚も見たいし)
到着するなりはしゃぐ弟、走り出さないように背をつまんでおく庄司。
クラゲにペンギンにアシカにイルカに、何もかもわーわーわーわー言って喜ぶ。
そしてエイが泳ぐ水槽に差し掛かると、俄に無言に。
口をぽかんと開けたまま、ガラスに両手をついて見上げる。身を乗り出しすぎてガラスに一回額ゴンってなる。それでもまだ見上げる。
水槽の中の灯りが瞳に反射しキラキラする。
弟は20分そのまま見上げ続けた。
“おみや”にペンギンの形のがま口を買ってもらった弟。
帰宅するとすぐ眠りにつく。
「兄ちゃんも一緒やったら良かったのに、って何回も言ってましたよ」
寂しかったが、ちょっと嬉しい兄。
後日、庄司が持って行った使い捨てカメラの現像が上がって来る。
「魚の写真は?」
「…すいません」
庄司が撮ったのはほとんど全て弟の後ろ姿だった。
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【クオリア】
・他で書くのも何なのでここへ
弟はクオリアみたいなことを本能的に察知していて「どうして自分の見たこの青が伝わらないんだ!」みたいな苛立ちを抱えることはないと思う
それはひとえに兄がすごく寛容に弟を受け入れて生きてきたからで、弟の中には「自分の青と兄の青があり、そして同じものを見ている」という感覚がしっかり備わったんじゃないか。
・多様な人間に同等に接することが出来るのもその延長かも
相手の価値観に驚きこそすれ拒絶したり否定したりしないから、もじゃもじゃのイカレっぷりや礼二の現実主義にもあっさり対応できる。社会的立場をあまり意識しないから、そういう多様さの中にBもモノもいっしょくたに放り込まれて「親しいか親しくないか」というだけなんじゃないか
・普通の人間は、社会的立場“など”(このなどが大きい)をどうしても意識してしまうから弟のようにはいかない。庄司あたりはその点ごくノーマル
・上記の感じで言うと、弟は「同じものをいっしょに見る」ことをすごく重視しているんじゃないだろうか
・自分の書いてるキャラを洞察してどうするという感じもするが
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【町医者】
・この腐れた街の、事情を聞けないケガなんかを無言で対応してくれる医者が必要だと感じた
・白衣、白衣と呟きながら部屋をウロウロ歩いて辿り着いた結論→ヒデさん
・飲んだくれだが腕はいい、しかし医療ミスで賠償金を背負い借金をせざるを得なくなってこの街へ堕ちてきた医師『の息子』
(年齢的に兄と同世代なのでそういう感じ)
・父は既に亡いので医院を継いだものの、志ありきの医者ではない。この街では「命を救って未来へ活かす」という仕事ではない為、ひたすら求められるままに黙々と手だけ動かす
・兄弟とのファーストコンタクトは下記の通り
・庄司と同居し始めて半年ばかり経ったある日、兄がボコられて帰ってくる
・(弟は泣くばかり)
・とりあえず手当はしたものの「内臓に傷でもあったら」と庄司冷静に判断
・絵師に訊ね、背負って医者へ
・深夜なので医者父は酔いつぶれている。当時まだ医大生だった息子が対応
当然違法だが土台この街では誰も咎めない
・嫌々+見下した対応に庄司は憤り、しばらく反発していた。(向こうは無視)
その後『この街で生きると言うこと』を理解し、やや態度を軟化させる
・弟は「いたいことするからすかん」(注射や点滴など)
・さて脇田さんはどうするか
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