・兄弟篇についてご存知ない方は
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・私はもう悪夢を恐れない
何故なら、目覚めれば夢より酷い現実が待っているから
――エレン・リプリー
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・泣いている弟
思わず駆け寄るB「どうしたんだよ」
・「けっこん、せなあかんことになってん」
「けっけけkkkkk?!」
「おどされてんねん、兄ちゃんとかしょー兄とかおかねとか、そんでおれが」
「あにあに兄貴は何やってんだよそんなそんなの、バカ!何でそんなお前が」
「あかんぼもできてもうてん」
「―――――!」
・「ホんとにお前の、こっこココこここ子d」
「わかれへんけど…」
そこへ駆けてくる兄と庄司
「聡!大丈夫や!お前の子やなかった!」
「DNA鑑定でちゃんとわかったんだよ!」
抱き合って喜ぶ兄弟と庄司
しかし複雑な表情のB
・不意に兄がBを省み、肩に手を置く
「なあ、もう悪い虫つかんように、護ったってくれへんか」
「え?!」
「ジブンやったらきっと、聡のこと、ずっと…」
「そうですよ、亮さんじゃなかったら、あなたしか居ないと思う」
「ジブンになら、任せられる思うねん」
「いや、でも、けど、その、ほんにんの、気持ちが」
「おれはくろいおっちゃんすきやで」笑顔で「なあ、なまえ、おせて」
「名前…?」
「これからずーっといっしょにおんねやから、なまえ、おせえて」
「オレ…オレは…一敬」
「かずけい?」
「カズヒロって言ったじゃないオレ今ハッキリと!」
・「じゃあオザーサンこの際ナニガシかの式挙げますか!」
不意に弟、白いドレスで現れる「わあ、まっしろや、ふかふかや」
「似合うで聡」涙にむせぶ兄、背を向けている庄司
「オザーサンほら何照れてんです!夢だったんでしょ!」
Aに背を押され、弟の手を取るB
目と目が合い――
・「という夢を見たんダ」
「へえ」辟易Aカレーパン「別段今さら驚きゃしませんね、いつものアンタの垂れ流し妄想そのまんまじゃありませんか」
「そうだね、そうだよね」俯くB、鼻で自嘲「けどさ、可笑しいんだ」
「何がです?」
「こんなに虚しいのに、こんなに自分が惨めなのに
涙が出ないんだよね
笑っちゃうでしょ?」
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