兄弟篇についてご存知ない方は
まとめページからご覧下さい
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・事前注:あほこめです。
→あほなラブコメ=あほこめ。(ラブがどっかいっちゃった!たしかに!)
好まないムキは回避するです。好むムキは続きを読むです。
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・今日こそは、との決心で目も赤く、歩を進めるB。
途中で絵師とすれ違う。
ひどく怪訝な視線を投げられるも、無視。
・すると目的の相手がこちらに気付く。
「あ!」駆けてくる弟。
後ろに兄と筋肉が立っているが、今日は構わない。
ポケットから財布を取り出す。キレイに押し葉にした先日の四葉が入っている。
直接お礼を言いたい、そして…
決意を新たに顔を上げる。が
・「くろいおっちゃん!ひさしぶり!」息を切らせて「よかったーあえて。さいきんみいひんから、どうかしたかとおもててんで」
「ちょっとな」
「そいでな、そいでな、これ!」
目の前に差し出される四葉のクローバー。
「こないだな、目ぇのおっちゃんにはあげてん。きいた?
けどな、あのひーはいっぽんしかみつかれへんかって、くろいおっちゃんのぶんみつかれへんかって、けどきのうときょうでまたようさんみつけてん!」手に握らせて「あげます!」
「…え…?」
・(しばらくAの「しまったァーッ!」という表情でお楽しみ下さい)
・ジャングルジムの上で四葉二本持って器用に膝を抱えているB
「もう本当に、勘弁して下さいよ、ウソついたのは謝りますから」
「ど…同情とかさ…失礼じゃない?オレにも、あのコにもさ」
「同情とかじゃないですよ別に、ただアタシが持ってたってしょうがないでしょう。何をそんなにグジグジと、少女マンガじゃあるまいし中学生の娘っ子みたいに」
「いけないの?少女マンガで。何が違うの?中学生の娘っ子と!」
「違うでしょう何から何まで年齢性別職業!」
「人を愛する気持ちに変わりはないでしょ?!」
「アタシを一緒にしないでもらえませんかね!」
「…いい事あったんだから、もういいじゃありませんか」
「こんなの、いいコトって言える?!大恥じゃない!」
「手だって握られたでしょう」
「そそそういう単純なことでさ、」
「じゃあ嬉しくなかったんですか」
「…嬉しかったけどさ!」
・チリンチリン「そこのお二人ーここは児童公園なんですけれどもー」
「ほら、早く帰りましょうよ」
「やだ。オレもうここに住む」
「ジャングルジムはキツイですよ、トンネルん中入らんと寝れませんよ」
「公園暮らしのノウハウなんか要らないからオレを一人にして!」
・その頃土手では、遊ぶ弟を見ながら兄と庄司が話し合っていた
「もう一本ずつ渡した方がいいんすかね」
「けど、それ聡によう言う?どない説明する?」
「…オレらで、探します?」
「うん…何でそないなことせなあかんのか全然わかれへんけど」
「じゃあ、オレらの手持ちから出します?」
「それはイヤ」
「オレもイヤです」
草原にしゃがみこんで探し始める二人
・「何をしてはるんですかいい年をした犯罪者が」(ええ声)
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