どせいさんの かくればしょで ごじます。 ぽえーん。



         はじめての人は鍋底についての注意書きをかならず読んでほしいです。 どせいさんに ついてはこれをよむです。

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改行が効くので長文の場合は
適宜お願いするです。
文字化けする場合があるので
メモ帳などに保存することを
おすすめするです。しんちょうに。
うったり かったり。



はしごごっこです。あきないのです。
 ここから買ってもらうと
 僕に小銭が入るです。
 そうです。
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・兄弟篇についてご存知ない方はまとめページからご覧下さい
単品記事を古い順にまとめてみました。よろしかったらどうぞ
 (まとめからも飛べます)

・絵師のねこがたいへん
・後編は明日

_____

・礼二の店
 兄弟が暖簾をくぐると、カウンターの隅、いつもの定位置に絵師が
 しかしいつもと違うのは、挨拶に顔も上げないことだ

・「つおしさん」弟、その場で声を掛ける「どないしたん?」
 なおも返事がないことに、椅子を引いてやった兄も驚いた様子である

・礼二は鍋を振るいながら「放っといたげて」と告げる
 しかし弟は絵師の隣に座り、顔を覗き込んだ
 そして次の瞬間、目を見開いて兄と庄司を見遣る
 その様子に驚いた兄と庄司、絵師を凝視する
 泣いている

・銀縁眼鏡は丼の脇に置かれ、すっかり氷の溶けたお冷やのグラスを握ったまま、絵師は無言で涙を落としていた
 「つおしさん。つおしさん。どないしたん?」弟は再び顔を覗き「いうてみ、いうたららくなるよ」
 一分ほど後、絞り出すように「…猫が」と一言
 「ねこ?どないしたん?」はっと顔を曇らせて「ようかん?!」
 「羊羹ちゃう、あいつは元気や」
 「したら、きぬさや?」首を振られて、さらに訊ねる「えびちり?しおこぶ?あぶらげ?」
 「豆腐や」
 「とーふ、どないしたん」
 「しゅ…」涙に暮れる「腫瘍が…」
 不安そうに兄を振り返る弟、兄咄嗟に顔が歪んでしまい、それを写したように弟も泣き出しそうになる

・白猫の豆腐が、不意に血を吐き出した
 獣医に連れていくと、口の中に小さな腫瘍が出来ていたという
 「明日、手術すんねん」
 全身麻酔ではあるものの摘出は短時間で済むだろうということ、恐らくは悪性の物ではないこと
 しかし、自責が主たる症状の病に罹患している絵師は、ひたすら己を責め続ける
 「ずっと前からパリパリ食わんようになって、年のせいやろ思て、
 何でもっと早うに気付いてやれなんだやろか、
 24時間いっしょに居る猫の口の中にも気付けへんと…」
 猫の口の中みたいもん見いひんて普通、という礼二の言葉も耳に入らない
 「もう年や、全身麻酔耐えられるやどうやわかれへん
 何ぞあったら俺の所為や」

・一通り話し終えると、絵師は再び涙に暮れるのみとなった
 弟は目に涙をいっぱい溜めて、絵師の頭を何度も撫でた
 持ち帰りの品が出来上がっても、兄は弟に声を掛けられなかった
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