世間は春休み
なおも終わらぬ掃除に追われ
大破壊後を忘れそうな自分に鞭を入れるべく
予告編と称したメモを置いておく
(あくまで予告であってすぐ書くわけではないです。そうです。)
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預言者は低い声音で告げる
この地のどこかに今生じている
形がなく不安定な、しかし極めて危険な存在が
炎が
「何をしようと構わん
しかし貴様は生木を燃やせると思っているのか」
「お前は自分を生木だと思ってるわけ?」
預言者は呻くように告げる
この世界に生き残り得ない筈の存在が
何らかの因縁で生き長らえている
そして、その決着が付けられようとしている
「新世界の神になる?下らん
この俺の生き残った世界に神など必要ない」
預言者は祈るように告げる
この大地の果てで、この同じ空の下で
助けなければいけない相手が、どうしても助けたい相手が
命の危機に瀕している
そして預言者は一人の若者に立ち返り
その名を虚空に呼んだ
「さと兄」
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